残業時間の管理方法の理想

最近、自分の状況として部署異動があり、残業に対しての方針が全く違う部署の両方を体験することになりました。その経験より、残業に対する取り組みについて2つの違いから検討をまとめていきます。

目次

背景

私は残業に対する方針が全く違う部署を経験することになりました。その違いは下記になります。

 (1)基本的に残業はさせない。緊急の対応が必要な時のみ、残業が許される
 (2)残業時間は自分でコントロール。自己啓発でも残業可能

(1)は、私がユーザー側の部署に在籍していた時はこのような残業の方針でした。そのため、私が働いている会社全体の残業方針としてもこれが普通だと思います。しかし、ユーザー部署からいわゆる情報システム部の部署に戻ったら、(2)のような残業方針となっていました。
(1)の残業方針の部署で働いていたときは、ほとんどが残業が0を目指すような働き方をしていましたが、正直仕事が少なかったから出来たようなものでした。
(2)は仕事が優先で残業については上限があるのでそこまでは黙認するという方針の違いがありました。

理想

(2)の残業の方針については、私はこれが理想の形なのではないかと思います。残業は個人で管理を行い、上限を超えそうならば上司に相談する。ただ、それだけの方針でよい気がします。
一方で働き方改革の影響から残業だけを目の敵にして、残業を減らすことだけに目的がいっていた(1)の方針で働いていたときは、仕事がしづらかったです。本来であればもっと改善していったほうがよいことが何も出来ない。定型業務や定時の時間内に終わることだけしか出来ないという状況でした。そうすると、その事業部内では何も発展しない状況が続きます。何もしないということは周りの会社が発展していけば衰退することを意味しています。そのため、(1)の方針は前から駄目だとは感じていましたが(2)を経験することでより実感しました。

実態

(2)の残業方針は私は理想だとは思いますが、ただ実態としては(2)の残業方針に甘えて時間にルーズな社員が多くなる印象があります。
(2)の部署では、 仕事量が多いということもあるとは思いますが フレックスタイム制が導入されていることもあるのか、自分よりも早く来ているのにまだ帰らない人がいたり、自己管理が苦手な社員程ダラダラ仕事をする、定時までにどうやったら終わらせるかを考えて仕事をしていないようにも見えます。

改善点

(2)は働く側としては、理想なのですが上記の「実態」で記載したように仕事の仕方にメリハリがなく時間にルーズな社員を生み出す可能性が高いです。そのため、残業上限時間ギリギリ等の社員が多数生まれ来ることが考えられます。

そのためにどうするかは、最適な解決策ではないかもしれませんが「定時退社日」を1~2日設けてその日は(1)の残業方針のように出来るだけ残業しないようにするということは大事かもしれません。
毎日が忙しいという状態は考えにくく、忙しくなくても残業をしていることが考えられるので、定時退社日に定時に退社するという習慣づけをすることが私は必要なのだと思います。

まとめ

残業については、上限まではあまり目くじらたてずに容認するくらいの余裕があったほうが私はよいと考えます。最近の残業削減の動きは、創造的な活動を抑制してしまうのであまりそこまで意識する必要はないのではないかと思います。(働き方改革も残業を完全になくすことを推進しているわけではなく、企業が都合のいいように残業削減ばかりを取り上げているのが問題かと思います。)

ただ、残業の上限時間を超えることが多かったり、上限ギリギリが多い人は監視対象として仕事の量の調整や仕事の進め方についての検討は必要になってくるとは思います。それは、 管理者の仕事の振り方による仕事量の問題なのか、個人の自己管理能力に依存することの問題なのかをまず切り分けることから対応が必要になってきます。

そういう対応は必要だとしても、極端な残業削減の方針はしなくてもよいのではないかと2つの部署の残業方針から私は感じた次第です。