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ロジカルシンキングが流行?
最近、思うのは「ロジカルシンキング」、「論理的思考」とかが流行っているのか、書店でもそのような本を見かけるし、社内の研修でもそのような類の研修を受けさせられることがあり疑問に感じています。
何故かというと、ロジカルシンキングがこれをやれば何でも解決するような感じで蔓延している気がしており、会社の中で論理的に考えろみたいなことがありますが、それで企業内の課題が解決するのであれば正直たいした課題でもない内容なのだと思います。
その考えに至るのは、ロジカルシンキングは言わば垂直的思考のため、今までの経験上や事実からデータを整理して深堀するような考え方です。ということは、その考え方で解決する内容は以前にあった解決策を流用しているだけであり、そこに新たな発想や創造的な価値のある解決策は出てきません。このような考え方が万能な思考方法として、広まっていくのであれば創造的なモノ・サービスは生まれず企業は衰退していくでしょう。
BIGデータでの解析は活用できるか?
また最近BIGデータという分野が流行っていると思いますが、私はあまりこれは有効活用できる場面は多くないのではないかと思っています。大量のデータを集積してそのデータから分析したところで見えてくるのは過去の結果、事実であり傾向(トレンド)は分かると思いますが、そこから直接的に創造的な発見はAIが提示できるようにはなるとは思いません。そのような過去のデータがなければ提示できないのです。
そういう創造的な発想は言わば水平思考が出来るのは人間の特権ではないかと思います。それを最近企業では放棄していることが多いのではないかと私は感じています。
ロジカルシンキングの本来の使いどころ
なお、ロジカルシンキングが必要ないという意見ではありませんので誤解されないでほしいのですが、ロジカルシンキングは出来る前提でゼロベースで別の考え方、新しい価値を創造して考えることが重要だろうということです。今、企業内で発生している内容は今まで起きたことがないような課題が次々と迫ってきています。その課題を解決するには、創造的な思考が必要です。今までの経験からでは答えがないのです。その創造的な思考から生まれた解決策を説明するのにロジカルシンキングを活用するのが本来あるべき考え方なのではないかと思います。
上記のような意見を持っているのですが、本屋で下記のような本を立ち読みレベルですが読み、私の考え方に似ていたので下記の本も参考頂ければと思います。